基本は前回でおしまい。
このへんは癖にしておくといいかもよ。
また思いついたら、こまごまと書いていくですよ。
さて今回は、「アドベンチャー形式とサウンドノベルの違い」について。
僕夏は、アドベンチャー形式です。
サウンドノベルとは違います。
このへんは、企画開始当初に話し合って、この流れになったんだよね。
じゃあ、何が違うのかっていうと。
ADV → メッセージウィンドウが画面下部(にあることが多い)に表示され、すべての文章がメッセージウィンドウに表示される。
サウンドノベル → 画面いっぱいを一枚絵、立ち絵とともにメッセージウィンドウとして表示される。
ポートピア連続殺人事件と、かまいたちの夜。
そんな感じ。
――じゃあ、文章を書くうえでの違いは?
決定的な違いは、「文章量」。
サウンドノベルのほうが圧倒的に多い。
一画面に表示される文章量もそうだし、大抵の場合は全体の文章ボリュームもサウンドノベルのほうが多い。
そりゃそうだ。サウンドノベルは「ノベル」。小説だもんね。
読むことを主眼に置いてあるから。
それを踏まえたうえで、具体的な書き方の違い。
ADVは、会話がかなりのウェイトを占めます。
俗に言う「地の文」っていうのが少ない。
地の文のほとんども、主人公の独白に利用される。
つまり、「誰かの発言および思考」がほぼ100%なのですよ。
どういうことかっていうと、「情景描写や行動などの描写に利用される文」っていうのがほとんど存在しない。
必要に応じて使うことはあるんだけど、全く無くても成り立つ。
大まかに言うと、
「俺たちは森の中にいる」
こういうのは不要。
だって、背景の絵が森の中なら、説明の必要はないよね。
「~と、○○は言った」
その直前で、○○の発言と共に、立ち絵が表示されてる筈だからね。
このへんで、うまく言えば「楽ができる」。
手抜きでもある。
情景、表情、行動なんかの描写は、絵に丸投げ。
そのぶん、会話や話の流れに注力する。
このへんが、形式の違いになってるのかな、と思うとですよ。